家計経済研究所

調査の目的

介護への不安

 高齢期の親の介護は、多くの人にとって不安の種です。 介護が必要になったときに、どのくらいのお金がかかるのか、介護する家族にどのような負担がかかるのか、予想することは簡単ではありません。切実な問題であるにもかかわらず、参考になる情報は決して多くないです。



在宅介護での費用はいくらかかる?

 介護が必要な状態になっても、そのまま自宅で暮らすことを望んでいる方は少なくありません。では、実際に在宅で介護すると、どのぐらいお金がかかるのでしょうか。 介護保険のサービス利用の自己負担額だけではなく、おむつ代や医療費などの出費も必要になります。 在宅介護にかかる費用が、全体としてどのくらいになるのかについて、多くの人が関心を持っているのではないでしょうか。
 この調査では、要介護の親・義親と同居して、在宅介護をしている世帯を対象に、介護にかかったお金を詳しくたずねました。



お金だけではありません

 在宅での介護は、経済面だけではなく、家族のくらしのさまざまな面に影響します。 家庭生活への影響も少なくなく、実際に介護する家族の方の心理的な負担も無視できません。
 この調査では、お金以外の面にも目を配り、介護する家族への支援状況など、さまざまな角度から在宅介護の実態を知ることをめざしました。



2016年調査では

 公益財団法人 家計経済研究所では、在宅介護にかかる費用について2011年に同様の調査を実施しました。この間に、消費税の増税や介護保険制度の変更などがあり、新たな状況における在宅介護のお金と家族の負担を知る必要から、今回新たに調査を実施いたしました。
 この調査結果が、現在、介護をなさっている方、将来の介護に不安を感じている方々のご参考になれば幸いです。



2017年6月



調査の概要のページへ



kaigo