専務理事コーナーの改定・更新について
当コーナーには国民経済計算(SNA、内閣府経済社会研究所作成)の計数を使いやすくまとめて掲示してきましたが、SNAは基準改定(2000年基準から2005年基準への変更)が行われ概念や推計方法が新しくなりました。また新しい基準に則してデータが遡及して改定されるとともに実質値の計数も(改定基準年の変更により)改定されています。
そこでこの度、当コーナーのデータを2005年基準に準拠した計数に改定しました。また従来よりも目次や表の体裁を変更し、よりわかりやすいものを目指しました。引用した計数は2014年1月までに公表された確報のものを反映しています。GDP(GDE)等2013年の速報値がQEで公表されているものについてはこれらも追加しました。
なお従来通り、これらの計数を使用する上で最低限必要な範囲で勘定体系や用語に関する簡単な解説を加えました。
元になったデータ及びさらに多くの諸表が内閣府 経済社会総合研究所 国民経済計算部のウェブサイトに掲載されています。必要な場合にはこれらをご覧ください。
なお今回はまず
- ●GDPやGDEにかかる系列(計算部の年報では主要系列表の1)
- ●付加価値の計算(同じく付表2、付表1)
- ●政府の勘定(同じく付表の6-1,6-2、8、9,10)
の計数を掲載しました。それ以外の表についても今後追加していきたいと思っています。
特に政府の収入や支出の実績値を、国の決算書等から長期にわたって入手するのは意外なことに非常に難しいのです。この点SNAを使うと、簡易に統一した定義で作られた長期時系列が入手できます。またSNAでは、中央政府と地方政府との移転や社会保障関係の収入と支出の構造などが非常にわかりやすくかつ時系列でまとめられています(下記のコラムのNo.92やN0.101が参考になると思います)。
なお当研究所の季刊誌(季刊家計経済研究)に連載してきたコラムを掲示しました。これらのうちかなりのものはSNAの計数を使って日本経済を分析しています。SNAの使い方の参考になれば幸甚です。
2014年5月 江崎芳雄
【What new(2014 Oct.)】
- ●コラムの最近のもの(2014 Summer、2014 Autumn)を追加しました。
- ●G系列のデータに「GGG-1 政府の税収、社会保障支出等の推移」を追加しました。
追記:本コーナーの説明や意見にわたるところは筆者個人に属し、所属機関の見解等を示すものではありません。
データ集
◆G系列(政府関係のデータ)
◆NE系列(GDP、付加価値のデータ)
コラム
◆目次