公益財団法人家計経済研究所は、1996年に創立10周年を記念して、家計・家族・生活に関わる分野の若手研究者による独創的で優れた研究に対して「家計研賞」を以下の通り授与しました。
該当者なし
御船 美智子
「生活経済とジェンダー関係の変容」
『家庭経営学研究』第31号
現代社会の転換点の1つの重要な側面を生活経済とジェンダー関係の変容として捉えたとき、従来の家庭経営学と経済学の各アプローチはどのように止揚されるべきかについて、新しく「もうひとつの家庭経営学」の構築を提案した。
野沢 慎司
「パーソナル・ネットワークのなかの夫婦関係」
『増殖するネットワーク』所収(勁草書房)
家族・コミュニティー問題を、首都圏郊外都市朝霞と地方都市山形との間で比較し、共通性と個別性を引き出しながら、現代日本の家族・夫婦関係と、それを取り巻く外のネットワークとの相互交渉を取り上げた。
吉田 浩
「世代別会計による戦後世代別純負担額の計測」
『明海大学経済学論集』第7巻第1・2号
個人と政府の間の拠出・受益関係を可能な限り追跡し、それを世代別会計として戦後の世代別純受益(純負担)額の40年間にわたる推計を行い、高齢者の年金問題にも言及している。