かつて家族は、全員が生活や価値観を共有する、ひとつの共同体というイメージを持っていました。しかし今日では、家族の一人ひとりに目を向けることが一層重要になっています。また、家族は外の世界と切り離されているわけではなく、さまざまな支援を受けて成り立っている面もあります。本講演会では、このような現在の家族のあり方について、家計経済研究所が実施した調査結果をもとに、夫婦・親子関係の実状が報告されるとともに、行政やNPOなどによるさまざまな形の家族への支援の実状も明らかにされます。この講演会を通じて、現在の家族のあり方への理解を深めていただければ幸いです。
水落 正明
(三重大学人文学部准教授)
「家族の中のつながり」
前田 正子
(財団法人横浜市国際交流協会理事長)
「孤立する人々―つながりを再構築するのは誰?」
(東京都渋谷区神宮前5-53-67:地図参照) |
●『現代核家族のすがた―首都圏の夫婦・親子・家計』(財団法人 家計経済研究所 発行、2009年)について |